映画化されたファンタジー小説「ダレン・シャン」シリーズの挿絵を描いている田口 智子さんのタロット(22枚)と、美堀 真利さんの解説書がセットになったタロット占い本をご紹介いたします。
書名 : 運命が見えるタロット占い |
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このタロットの一番の特徴は田口智子さんの美しい絵と言っていいでしょう。
どのカードの絵柄も瑞々しく、まるでファンタジーの一場面のようです。
この美しい絵柄は、伝統的なタロットとは違っています。
カードの意味を連想しやすい独自のシンボルを用いています。
たとえば、節制のカードには、上下を遮断するような虹の絵が描かれ、
その意味として、“天界と地上の架け橋”、“希望のメッセージ”としています。
一般的な「節制」のカードの意味の「(精神と物質の)調和」にも通じるシンボルとして、
印象的に描かれていると思います。
カードの紙質は、一般のカードよりコーティングがしっかりしています。
コーティングのせいか、シャッフルのときすべりが悪いとの感想も見られましたが、
占いに大きな支障は無さそうです。
解説書には、「(日本の女性にも)持ちやすいサイズにしたつもりです・・・」との記載がありますが
実際は、手のひらサイズの小さめなカードでは無く、スタンダードなライダー・ウエイト・タロットと幅は同じ。
長さは長くなっています。
どちらかというと大きめのカードですが、大アルカナ(22枚)だけなので、扱いにくさは感じませんでした。
また、縦長のカードは、より女性的な印象がします。
せっかくの田口智子さんの美しい絵を鑑賞できるよう、
後から、大きめのサイズに変更になったのかもしれませんね。
カラフルで字も大きめ、見やすく読みやすい解説書です。
シャッフルやカットの方法もわかりやすいイラスト入り。
特に、カードの意味は、正位置と逆位置が、「全般」、「恋愛・結婚」、「学業・仕事」、「その他」に分かれていて
難しくなく、簡単明瞭に書かれています。
初心者のかたでも、カードの意味を読み解きやすいのではないでしょうか。
カードの並べ方(スプレッド)は以下の5種類、リーディング例は多めです。
・十字・スプレッド
・ヘキサグラム・スプレッド
・ホースシュー・スプレッド
・タイム・スプレッド
・方角・スプレッド
さまざまなところで指摘されていますが、なぜか、カードの順番が通常とは違っています。
解説書の中にも順番を変更したことの説明はありません。製本ミスなのでしょうか?
また、解説書の小アルカナの説明では、
スート(カップ、ワンド、ソード、ペンタクル)に対応する四元素(水、火、風、地)が、
一般的な説と違っているようです。
小アルカナは付属していないので問題ありませんが、
大アルカナの順序は気になるかたが多いかもしれません。
気にされないのであれば、簡単な占いではほとんど問題はありません。
【参考】 「運命が見えるタロット占い」【大アルカナの順番】
0:愚者、1:魔術師、2:女帝、3:皇帝、4:女教皇、5:司祭、6:恋人達、7:戦車、
8:正義、9:節制、10:力、11:隠者、12:運命の輪、13:吊るされた男、14:死、
15:悪魔、16:塔、17:星、18:月、19:太陽、20:審判、21:世界
【参考】 「運命が見えるタロット占い」【スートと四元素の対応】
カップ=水、ワンド=地、ソード=火、風=ペンタクル
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